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“床が変われば印象が9割変わる”― 定尺張りからフレンチヘリンボーンまで、フローリング貼り方完全ガイド ―

1. なぜ“貼り方”が重要なのか?


同じ樹種・同じ色でも、貼り方ひとつで空間の印象・広がり・個性が激変します。床は面積が大きく、視界に入りやすい“第2の壁”。


デザイン戦略を練らないと「なんとなく無難」なLDKで終わりかねません。


2. 代表的な6パターンとデザイン効果

貼り方

特徴

似合うテイスト

定尺張り(さね方向揃え)

同一長さの板を一直線に並べる王道。目地が通り、端正で広く見える

モダン、北欧、ホテルライク

乱尺張り(ランダム)

長さや配置をずらして貼る。リズム感が生まれ、温かみとヴィンテージ感

ナチュラル、カフェ風、和モダン

斜め張り

四角い部屋に対し45°などで施工。視線が分散し、奥行きを強調

大空間LDK、吹抜け

ヘリンボーン

矢羽状に交互配置。強い動きと高級感で一発アクセント

クラシック、ブルックリン

フレンチヘリンボーン

ヘリンボーンを左右対称にカット。リズムは保ちつつ整然とした上品さ

北欧クラシック、パリ風

一松張り

短尺材を市松模様に。規則性がありながら個性的でレトロ

和テイスト、和洋折衷

3. 失敗しない貼り方選定フロー


  1. 部屋の形とサイズを確認


    • 細長いLDK → 目地を長手方向に通すと広く見える


  2. スタイルボード(Pinterest等)で“床の柄”だけをチェック


    • 好きな写真を10枚並べ、共通の貼り方を抽出


  3. 家具レイアウトを仮決定


    • ヘリンボーンは大型ラグで隠れるともったいない


  4. 施工可否&追加費用を工務店に確認


    • ヘリンボーン・斜め張りは**㎡あたり+1,500〜3,000円**が目安


  5. サンプルを並べて方向を決定


    • 光の入り方で色味が変わるため、窓際と中央で必ずチェック


4. コストとメンテナンスのリアル

貼り方

施工手間

追加コスト

メンテ難易度

定尺張り

0円

乱尺張り

★★

0〜500円/㎡

斜め張り

★★★

1,000〜2,000円/㎡

★★

ヘリンボーン

★★★★

2,000〜3,000円/㎡

★★★

フレンチヘリンボーン

★★★★

2,500〜3,500円/㎡

★★★

一松張り

★★★

1,000〜2,000円/㎡

★★

POINT
無垢材でヘリンボーンを選ぶ場合は“短尺対応品”かどうかを確認。 ワックスやオイルは目地方向に沿って塗るとムラになりにくい。

5. プロが教える “後悔しない” チェックリスト


  •  玄関〜LDKは同一貼り方向で視線を誘導


  •  見切り材の有無と色を事前決定(特に斜め張り)


  •  巾木・建具色と床の貼り方がチグハグになっていないか


  •  床暖房対応かどうか(短尺材は反りに注意)


  •  将来の補修用に余剰材を10%以上保管


まとめ|貼り方を制する者が“映える床”を制す


  1. 定尺=無難ではなく“整然”


  2. 乱尺=雑ではなく“温もり”


  3. ヘリンボーン系=高コストでも“一面で劇的効果”


床材の種類・色だけでなく“貼り方”を戦略的に選ぶことで、同じ予算でもワンランク上のデザインが手に入ります。

 
 
 

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