迷わない窓選びの基礎知識!日本の最新窓性能と選ぶコツを徹底解説
- 純 小池
- 2025年3月14日
- 読了時間: 5分
はじめに
近年、断熱・高気密などの住宅性能への関心が高まるなか、「どんな窓がいいの?」という質問を多くいただきます。
YouTubeやブログを見ても情報がまちまちで、どれを信じたらいいのか分からなくなる方も少なくありません。
本記事では、窓の基本的な種類と性能を分かりやすく解説。迷わない窓選びのための土台を築きましょう。
1. 日本の窓は世界に比べて性能が遅れていた?
かつて日本はアルミサッシ一択が長く続き、高い断熱・気密性能はあまり求められていませんでした。
近年は建築基準や住まい手の意識が変化し、樹脂サッシ・トリプルガラスなど、高性能化が一気に加速。
世界トップクラスの窓性能をもつ製品も国内で登場していますが、まだまだ普及率は高くないのが現状です。
2. 窓の「4つの素材」
窓の性能を左右する大きな要素の1つがサッシ(窓枠)の素材。大きく4種類が存在し、それぞれに特徴があります。
2-1. アルミサッシ
昔ながらのタイプで、日本で長らく主流
熱を通しやすく、冬場は結露しやすい
建物内部が腐食したり、断熱性能低下のリスクも
今はほとんど使われず、採用している会社は要注意
2-2. アルミ樹脂複合サッシ
アルミと樹脂の“いいとこ取り”を狙った製品
一昔前は「これが最強!」と言われたが、近年は廃れつつある
性能自体はアルミサッシより格段に上だが、今後のスタンダードからは外れつつある
2-3. 樹脂サッシ(オール樹脂)
熱を伝えにくい樹脂素材のみで構成
結露しにくく、断熱性能が高い
昔は高価だったが、近年は価格低下し、一般的に採用しやすい状況に
迷ったら樹脂サッシが最有力候補
2-4. 木製サッシ
全面が木材で構成され、天然素材の温かみを感じられる
昔は手作り造作が多く、不具合(反り・建て付け不良)も起きやすかった
近年は高性能・規格品が登場し、性能面でも樹脂サッシに負けないものも
ただし、コストやメンテナンス面は要相談
3. ガラスの「6つの種類」
窓選びでは、どんなガラスを使うかも重要。ガラス性能で居住性や防犯性が大きく変わります。
透明ガラス
最も基本的なガラス。外の景色をしっかり見たい場合は◎
結露・熱伝導の課題はサッシ+中空層の対策が前提
網入りガラス
火災時、ガラスの飛散を防止する目的で針金が入っている
火に強いが、網目が視界を遮り外観上のデメリットも
耐熱強化ガラス
網入りガラスを使わずとも火災時の飛散防止が可能
コストや大きさ制限があり、採用には注意
型ガラス(かたガラス)
表面がデコボコしており、不透明化を狙う昔ながらの曇りガラス
フロストガラス
ガラス内部に白いつぶつぶを入れ、不透明にする近年の主流
すりガラスのような質感で型ガラスより見た目がすっきり
防犯ガラス
割れにくいフィルムで防犯性を高める
完全に割れないわけではなく、割るのに時間がかかるため侵入を断念させる狙い
4. 中空層の理解:枚数×空気層で性能が変わる
4-1. シングルからペア、そしてトリプルへ
日本は長らく1枚ガラス(シングル)が主流 → 断熱性能が低かった
近年はペアガラス(ガラス2枚+中空層1つ)が標準に
更に高性能を求めるならトリプルガラス(ガラス3枚+中空層2つ)
将来的にトリプルがスタンダードになる可能性が高い
4-2. ガス封入で性能アップ
アルゴンガスやクリプトンガスを中空層に充填し、さらに断熱を強化
メーカーや製品によってはガス封入のコスト差が少ない場合もある
「ガスは入っていないんですか?」と一声かけるだけでより高性能な窓を選べるチャンス
5. 大注目!Low-E(ローイー)ガラスの2パターン
「ローイーガラスで断熱バッチリ」と言っても、実は日射取得型と日射遮蔽型の2種類があります。
日射取得型:太陽熱を取り込みたい冬向け
室内側のガラスに金属膜を貼り、外の太陽熱を逃がしにくい
日射遮蔽型:夏の日差しを遮りたい
室外側のガラスに金属膜を貼り、紫外線・赤外線を反射して室温上昇を防ぐ
気候や方位に合わせたロイガラスの選択が、より快適な室内環境のカギとなります。
6. 結論:窓と“懐事情”は密接。無理なくベストな窓を選ぼう
アルミサッシ・アルミ樹脂複合サッシはもう時代遅れ
最低限の性能を求めるならオール樹脂サッシ、さらにデザイン・温かみを求めるなら木製サッシ
ガラスはペアからトリプルへ。予算に余裕があればトリプルガラス+ガス封入で将来の資産価値を高める
Low-Eガラス(ローイーガラス)は日射取得型か遮蔽型かを使い分ける
「防犯ガラス=割れない」は誤解。時間稼ぎの効果に着目する
窓選びはコスト面と性能面の折り合いが重要です。
無理して最上級を選んでも予算オーバーになるかもしれない一方、時代遅れの低性能窓に甘んじれば結露や断熱不足で後悔する可能性大。
この記事で紹介した基礎知識を踏まえ、あなたの懐事情と住まいのニーズに合った窓を見極めましょう。
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建築プロの方はぜひ活用を検討してみてください。
窓こそ、家の快適性や資産価値を大きく左右する重要パーツ。「自分に合う窓」を基礎から理解し、後悔のない住まいを実現していきましょう。







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