【LDKをより広く見せたい!】外部空間との“一体感”で得られる劇的効果とは?
- 純 小池
- 2025年4月2日
- 読了時間: 5分
「間取りをいろいろ検討したけど、LDK がちょっと狭い…」
「もう少し広く感じられないか?」と悩む建築オーナーさんは多いのではないでしょうか。
実は、同じ面積でも**「広く感じるLDK」と「窮屈に感じるLDK」**には大きな差があります。
今回紹介するのは、窓まわりを工夫し、外部空間(テラス・バルコニーなど)を取り込む方法です。
外部と一体感をつくることで、視覚的にも空間を広く感じられるようになります。
目次
LDKが狭く感じる原因は“外部”とのつながり不足?
基本テクニック:外部空間と床レベルを合わせる
2-1. 窓の立ち上がりがないようにする
2-2. 室内の床素材&外部デッキの「色・向き・幅」を合わせる
2-3. バルコニーを使う際の最低奥行きは?
実務でよくある「保証」「防水」などの注意点
まとめ:工夫次第でLDKは劇的に変わる
1. LDKが狭く感じる原因は“外部”とのつながり不足?
LDKが手狭に感じる場合、「間取り」だけが原因とは限りません。
家の中が閉じていて、外部との視覚的なつながりがないと、どうしても空間がこぢんまり見えてしまいます。
「プライバシー性のグラデーション」でいえば、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)は外部寄りの空間(お客様が入る場所)。
そこで大きな窓を通じて“外”も視野に入ると、面積以上に広々と感じるようになるのです。
2. 基本テクニック:外部空間と床レベルを合わせる
2-1. 窓の立ち上がりがないようにする
せっかく広い窓をつくっても、室内床と外のデッキやバルコニーに立ち上がりがあると、空間が区切れて見えてしまいます。
立ち上がり(窓下の壁部分)があるせいで「ここまでは家の中、それより先は外」と明確に分断される。
実際にはバルコニーやテラスがあっても、「LDKはそこまで…」と狭く見えてしまうのです。
● フラットにするためのポイント
住宅瑕疵担保責任保険(かし保険)上は、窓下の立ち上がりを最低120mm(12cm)以上確保するよう求められています。
これに対して床レベルを調整し、水が入りづらい形状にする設計を行えば、実際にフラットに見せることは可能。
1階のテラスだけでなく、2階以上のバルコニーでも、バルコニー部分の梁を下げるなど構造計算を前提に工夫すれば、室内床とほぼ同じ高さにできます。
2-2. 室内の床素材&外部デッキの「色・向き・幅」を合わせる
LDKの床と外部のテラス・バルコニーの床素材を連続して見せる方法は、よく知られたテクニックです。
しかし、よりいっそう空間を広く感じさせるには 3つの合わせテク が大切です。
色合わせ
内部のフローリングが赤みを帯びた色なら、外部デッキも近い色味に。
タイルなら室内と外部を同系色で選ぶ。
違う色だと区切りを意識しやすく、広さ感が損なわれます。
向き合わせ
フローリングの“貼り方向”と、外部デッキの木目やタイルの方向を揃える。
流れが続いているように見え、視線が自然に外へ伸びて、広がりを感じます。
幅合わせ
フローリング1枚の幅と、デッキ材(あるいはタイル)の目地幅を合わせる。
目地が室内と外部で線として繋がると、一体感が強まります。
● 素材選びは天然材?それとも人工材?
天然木(ウリン、セランガンバツ、レッドシダーなど)は見た目・香りが良いが、経年で色が変化・割れや反りも起きやすい。定期的なメンテナンス(塗装など)が必要。
人工木(樹脂デッキ)は経年劣化が少なくメンテナンスもラク。ただし真夏には熱くなりやすいというデメリットも。
好みや手入れの手間を考慮し、あなたの暮らし方に合う素材を選びましょう。
2-3. バルコニーを使う際の最低奥行きは?
実際に外部空間をLDKの一部のように活用したいなら、奥行き900~1000mm程度では狭すぎて効果が薄いと言われます。
2m(1.8m以上)あるとテーブルや椅子が置きやすく、“もう一つのリビング”感がアップ。
物干しスペース程度なら900~1000mmで十分ですが、「LDKを広く見せる」「外と繋がる生活を楽しむ」には最低1.2m~1.8m以上欲しいところ。
3. 実務でよくある「保証」「防水」などの注意点
瑕疵担保保険の基準では、バルコニーやテラスに最低120mmの立ち上がりが必要です。しかし、構造や防水計画を工夫すれば、室内とほぼフラットにできる場合がある。
床のレベル差をなくすために梁を下げる(2階以上)場合は構造計算が必須。耐震性能・荷重計算をしっかり行ったうえで実現可能かを検討してもらいましょう。
防水の劣化で雨漏りが起きないよう、防水施工や勾配、メンテナンス計画をしっかり立てる必要があります。
4. まとめ:工夫次第でLDKは劇的に変わる
外部空間を“室内に取り込む”イメージで設計すると、面積以上の広がりが得られる
床レベルを揃えるには保証や構造の問題をクリアする必要があるが、工夫・計算次第で実現可能
色・向き・幅の3つを合わせて、より一体感を演出すると、LDKはさらに広々と見える
バルコニーやテラスの奥行きは最低1.2m~1.8m以上あると実用的
防水やメンテナンス計画などの注意点を考慮して、住まいに合った素材・施工方法を選ぶのが大切
「LDKをもっと広く見せたい!」という建築オーナーさんには、今回のテクニックが必見。
担当者に「床レベルを合わせたい」「外部素材と内部のフローリングを色・向き・幅を揃えて!」と具体的に相談してみましょう。
構造や防水計画をしっかり検討すれば、より開放感のあるLDKが実現できます。
ぜひあなたの理想の住まいづくりに役立ててくださいね。







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