【プロが教える】家のデザインを劇的に向上させる12の細部へのこだわり
- 純 小池
- 10月8日
- 読了時間: 5分
「全体的にはかっこいいのに、何か違和感がある…」
そんな家、街中で見かけたことありませんか?
実は、家のデザインは全体のバランスだけでなく、細部へのこだわりで大きく印象が変わります。
今回は、遠くから見ればかっこいいのに、近づくと「あれ?」となってしまう残念な家にならないための、12の重要ポイントをご紹介します。
なぜ細部が重要なのか?
人の第一印象と同じです。パッと見は素敵でも、よく見ると「あれ、なんかここ残念…」となる要素があると、全体の印象が台無しになってしまいます。
数千万円かけて建てる家。細部まで美しくこだわることで、本当にかっこいい家が完成します。
【外観編】見落としがちな4つのポイント
1. 屋根材の素材と色
「屋根なんて見えないから適当でいいや」は大間違い!
よくある失敗
CGパースでは屋根が見えないように作られている
「標準仕様で十分」と言われて何も考えずに決定
完成後、実際には道路から屋根がバッチリ見える…
チェックポイント
✅ 道路から本当に屋根が見えないか確認
✅ 見える場合、外壁の色と屋根の色の組み合わせは適切か
✅ 屋根材の素材は建物のテイストに合っているか
例えば:
モダンな建物に「瓦」→ミスマッチ
和風建築に「瓦」→調和する
白い外壁に黒い屋根→コントラストが強すぎて屋根が目立つ
さらに細かく:雪止めの色
雪止め(屋根に取り付ける雪を止める部品)の色も要注意!
白い屋根に黒い雪止め→「鳥のフンみたい」と言われることも
屋根の色に合わせて雪止めの色も統一する
2. 雨樋・縦樋の色とデザイン
見落とされがちNo.1アイテム!
なぜ重要?
雨樋は雨水を受け、縦樋で下に流す大切な部品。
道路から見えやすい位置にあるため、色やデザインが合っていないと非常に目立ちます。
よくある失敗
黒い屋根・黒い外壁なのに、白い雨樋・縦樋
「雨樋なんてどれも同じでしょ?」と適当に選ぶ
設置位置を全く考えていない
対策
✅ 外壁や屋根の色に合わせる(黒い外壁なら黒い雨樋)
✅ 道路から見える位置なら、デザイン性の高い製品を選ぶ
✅ パナソニックの「アーキスペック」や「各」などスタイリッシュな製品も検討
ポイント:メインの外観部分だけでも少し予算をかけて、かっこいい雨樋・縦樋を選ぶと印象が大きく変わります。
3. ベントキャップ(換気口カバー)
「ベントキャップって何?」という方、要注意です!
ベントキャップとは?
外壁に取り付ける、丸い・四角いカバーのこと。
給気・排気(トイレ、お風呂、キッチンなど)の換気のために必要な部品です。
よくある失敗
黒い外壁にシルバーのベントキャップ→めちゃくちゃ目立つ
デザインも色も考えずに標準品を採用
道路から丸見えの位置に設置
対策
✅ 外壁の色に合わせる(黒い壁なら黒、白い壁なら白)
✅ できるだけ道路から見えない位置に配置
✅ デザイン性の高い製品を選ぶ(宇佐美工業の薄型タイプなど)
プロのワザ:赤・黄・青など特殊な色の外壁の場合、その壁にはベントキャップを付けず、別の壁から配管を回して設置する方法もあります。
4. 笠木(かさぎ)・水切り
「笠木? 水切り? 何それ?」という方へ
それぞれの役割
笠木:バルコニーの手すりや、建物の頂部に取り付ける金属製の部品
水切り:基礎と外壁の境目に取り付ける、少し出っ張った板金
どちらも雨水から建物を守る重要な部品です。
よくある失敗
黒い外壁なのに、白い水切り→基礎部分に白いラインが入って見える
「これは現代アート?」と勘違いされる
色の統一感がなく、チグハグな印象に
対策
✅ 外壁の色、または屋根の色に合わせる
✅ 全体の統一感を意識する
✅ 「標準品でいいや」と思わず、色をしっかり選ぶ
まとめ:外観の細部チェックリスト
家の外観をかっこよく仕上げるために、以下の4点を必ずチェック!
項目チェックポイント
屋根材素材・色・雪止めの色まで確認
雨樋・縦樋外壁・屋根の色と統一、デザイン性も考慮
ベントキャップ色を合わせる、見えない位置に配置
笠木・水切り外壁・屋根の色と統一細部にこだわると何が変わる?
Before:細部を無視した家
遠目にはかっこいいけど、近づくと違和感
「なんか安っぽい」「DIY感がある」
「もうちょっと考えればよかった…」と後悔
After:細部までこだわった家
どこから見ても美しい
「この人、わかってる!」と思われる
長く愛せる、本当にかっこいい家
プロからのアドバイス
「全体的にかっこいい」だけでは不十分。細部までこだわって初めて、本物のデザインになります。
CGパースや営業担当者の「これで大丈夫です」を鵜呑みにせず、自分の目で確認し、納得のいくまで選ぶことが大切です。
次回予告
今回は外観の4つのポイントをご紹介しました。
次回は内装編の8つのポイントをお届けします!
アクセサリー類(コンセント・スイッチプレート)
照明計画
建具の選び方
など、室内の細部にまつわる重要ポイントをご紹介予定です。
あなたの家づくりが、細部まで美しく完璧なものになりますように!
補足資料・さらに詳しい情報は?
今回ご紹介した内容をもっと詳しく知りたい方、具体的な商品名やメーカー情報が欲しい方は、専門家のセミナーや公式LINE等で補足資料を入手することをおすすめします。
家づくりは一生に一度。後悔しないために、細部まで妥協せずにこだわりましょう!







コメント